今日本中や世界中で大人気の『やちむん』って何??
『やちむん』とは沖縄の方言で『焼き物』ことで、長年の伝統が受け継がれている民芸品です。
普段使いができる食器として在住者にも沖縄旅行のお土産としても大人気です。
先日行ったやちむん市では、やちむん専門のガイドブックを持った旅行者を何人も見かけました。
本土で沖縄料理をされている方、カフェを経営されていてやちむん好きの方、日本中の焼き物が好きでやちむんにも興味を持たれた方、などなど。
やちむん市にも多国籍(沖縄在住のアメリカ軍や軍属の方々ももちろん含みます)の波が押し寄せており、東南アジア、特にシンガポールの方が目立ちました。
長年基地のある沖縄で、アメリカ軍関係者の方がアメリカ本土に持ち帰りそこから沖縄のやちむんの「輪」が広がっているような気もします。
やちむんの歴史
やちむんの歴史は長く、琉球王朝が外国と盛んに交易をしていた14世紀から16世紀の頃に中国や南方諸国の陶磁器が輸入され南蛮焼の技術が伝えられたと言われています。
なんと、600年もの歴史があるようです!
17世紀に琉球王朝の尚貞王が産業振興の目的で、地方に分散していたいくつもの窯場を市街の一角に集め「やちむん」と呼ばれる焼物街を作りました。これが壺屋焼の始まりです。
戦後復興が続く中で、市街地にある壺屋では薪による黒煙の害が深刻なものとなり、1970年代那覇市は薪の使用を禁止しました。そこで窯元はガス窯への転換を余儀なくされました。
伝統的な技法を失った壺屋焼は岐路に立たされます。
そこに、基地返還による土地転用を模索していた読谷村が窯元の積極的な誘致を行います。
これが「読谷やちむんの里」に発展しました。
今でも壺屋と読谷が沖縄の焼物を支える2大エリアとなっています。
現在では工房や個人作家が県内各所(本島のみならず八重山諸島にも)に点在しており、やちむんさー(やちむんを作る人)の数はよくわかっていないそうです。
やちむん市
目次
読谷やちむん工芸市/10月の第3土曜日
塩作りや伝統工芸が楽しめる施設「Gala青い海」内で開催される陶器と工芸の市。
陶芸や吹きガラス体験もできるので、家族みんなで楽しめますね!!
壺屋やちむん通り祭り/11月(文化の日前後)
伝統ある壺屋窯元の直売店や陶器店が軒を連ねる通りで開催されます。
ろくろの無料体験やエイサーなど演舞も繰り広げられ、沖縄の文化に触れながら壺屋散策がたのしめます!
壺屋陶器祭り/11月
300年以上の歴史を持つ壺屋窯元による陶器市。那覇市立壺屋小学校で、壺屋焼物博物館の移動展示など多彩なイベントが行われます。
読谷山焼陶器市/12月中旬
読谷山窯と読谷山北窯の共同開催。毎年やちむんの里で行われ、地元客から観光客までたくさんの方で賑わいます!
屋台や読谷村の特産品販売もあります。
読谷やちむん市/2月の最終土曜日
読谷村内にある30か所以上もの窯元が参加する陶器市。JA4ファーマーズマーケットゆんた市場で開催されます。
人気作家さんブースは、オープン直後に売り切れになるほどです!
ムーンビーチ おきなわ全島やちむん市/3月
ホテル ムーンビーチ内で行われる年に一度のやちむん市。
沖縄県内各地から40か所以上の窯元が集まります。
本島だけでなく離島の作家さんも参加するので、テイストの異なるやちむんを発見できます!
お気に入りのやちむん
読谷やちむん市で購入したジンベイの箸置き。一目惚れして買ってしまいました。
奥には(沖縄)そばの丼ぶり。これで食べる(沖縄)そばやうどんが美味しいんだよね!!
西表島の工房の作品。
ムーンビーチの全島やちむん市で購入しました。
やちむんのマグカップをずっと探していましたが、今回やっと出会いました!
マングローブのマグカップでゆっくりコーヒーをいただくのが当面の目標です。
まとめ
- やちむんとは沖縄の焼物の意
- 本土からの観光客向けにやちむんだけのガイドブックが売られています
- 実は600年もの歴史があったとは!!
- 壺屋と読谷は、沖縄のやちむんをリードしています。
- 離島の作家さんのさくひんも本島にはない趣で好き!
- やちむん市でいろんな作品に出会いたい。
- 沖縄旅行のお土産の一つとしてオススメ