ザトウクジラってどんなクジラ?
【大きさ】
体長:11m~14m
体重:~30t
【身体的特徴】
胸鰭が大きく、学名ではMegaptera(Mega=大きな、Ptera=翼)と呼ばれている。
和名のザトウは、背ビレと背中の瘤などが琵琶を担いだ座頭に似ているためと言われています。
【鳴き声】
ザトウクジラが沖縄県にやって来る時期に海に潜ると、ザトウクジラの鳴き声を水中で聞くことができます。
ふぉ~♪ふぉ~♬
特に真栄田岬のような外洋の場合はよく歌が聞こえます。
一説では千キロも歌声が届くそうですよ。
【生息域】
北半球・南半球の両方に生息し、夏は北極や南極の近くで主に捕食をし、冬は赤道まではいかないが北半球ならハワイや沖縄・小笠原あたりの温かい海域にまで移動して繁殖・出産・子育てを行う。
春になるにつれ北極や南極へ移動し夏は冷たい海で生活するということを繰り返す回遊生活を送っているそうです。
北半球と南半球を行き来することはないそうですが、地球をぐるっと旅する生活にあこがれます。
【泳ぐ速度と潜水時間】
泳ぐ速度は概ね25km/h
潜水時間はコドモ時代は5分程度、オトナになると45分も潜水しています。
一般的な人間は2分30秒ほど呼吸ができない状況が続くと、失神してしまうそうです。(もちろん個人差はありますので、もっと短い時間で失神してしまう人ももっと長い時間でも大丈夫な人もいます)
沖縄だとザトウクジラはいつどこで会える?
【沖縄県で会える時期】
1月中旬から3月上旬
【沖縄県で会える場所】
沖縄本島と慶良間諸島の間の海域
1月中旬頃は南寄りの海域を、また3月上旬頃には沖縄本島北部の海域に移動しているので、海況が良ければダイビングやフリーダイビング(素潜り)でクジラたちの歌声を聞くこともできるかもしれませんね。
1月下旬から2月上旬には、残波岬や真栄田岬の陸地から会えることがあります。
ザトウクジラに会うための注意点
【船でほえーホエールウオッチング】
沖縄本島と慶良間諸島の間の海域にクジラに会いに行く時に一番忘れないでいただきたいことは、必ず酔い止めを服用する!ということです。
大迫力のクジラのジャンプや尾びれなどを、思いっきり楽しむためにはぜひ忘れないでください。
1月から2月の沖縄の気候は、西高東低の冬型の気圧配置の影響で、北風が強く吹きます。
北風が強く吹くと沖縄本島と慶良間諸島の間の海域は波が高くなります。
波が高くなると船は大変揺れます。
釣りなどで船に乗るけど酔ったことないよ~。という方も必ず酔い止めを服用しましょう。(大間のクロマグロ漁師さんはいらないかも?でも人の操船する船は勝手が違いますもんね)
眠くならないタイプやコンビニでも購入できる飴玉タイプもあります。
何を忘れたとしても、カメラを忘れたとしても、酔い止めさえ服用していれば楽しい思い出だけは持って帰れます!
【陸地からホエールウオッチング】
陸地からクジラを探す場合は、敢えてあげるなら防寒着です。
ピューピューと北風が吹く岬でしばらく待つことになるかと思いますので、防寒対策をぜひして行ってください。
那覇市で最高気温が16℃と予想されている時は、相当寒いと思って大丈夫です。
最高気温が低い日(那覇市で20℃以下)は、曇っていて北寄りの風が強いことが多いです。
北風が1m吹くと体感気温が1℃下がると言われていますので、北風7mだと体感気温は10℃前後になりますのでぜひ気をつけてください。
暑く感じる場合は脱ぐこともできますので、風を通さないorとても温かい上着を1枚持っていってくださいね。
まとめ
- ザトウクジラは体調11m~14mほどまで成長する、クジラの中では中型の種
- 学名が大きな翼という意味の言葉で、本当に胸鰭が大きい
- 鳴き声が歌声のよう。一説では千キロ先までとどくとか!?
- 生息域はほぼ地球上の海各所だが、赤道直下や地中海にはいないらしい
- オトナのザトウクジラは45分も潜水し泳いでいる!
- 1月中旬から3月上旬に沖縄本島と慶良間諸島の間の海域で頻繁に目撃される
- 海況が良いとダイビングやフリーダイビングで歌声を聞くことができるかも??
- 1月末~2月中旬頃には残波岬や真栄田岬から見ることができるかもしれませんね
- 船に乗ってホエールウオッチングに行く場合は、必ず酔い止めを服用しましょう!
- 陸地からホエールウオッチングする場合は、防寒着があった方が快適かも?
ぜひぜひ冬の沖縄の風物詩を楽しんでください!!