絶対にダメ!体験ダイビングができない条件【命に関わるので必ず読んでください】

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ダイビングをやってはいけないっていう病気とかってあるのかな?
持病があるんだけど、体験ダイビングできるのかな?
予約しようと思っているショップに聞いて「めんどくさいヤツ」とか思われないかな?

こんにちは。海人です。
実はダイビングをしてはいけない病気(など)があります。
持病や体調について不安や疑問があるときには、この記事を参考にしたり予約しようと思っているショップに気軽に尋ねたりしてください。

ダイビングができない『禁忌』は大きく3種類

絶対的禁忌:絶対にダイビングをしてはいけません

ダイビングをすることで、命に関わる問題が起きる可能性があります。
絶対にダイビングをしないでください。

相対的禁忌:医師の許可(診断書)がないとダイビングできません

自己判断でダイビングをすると、命に関わる問題が起きることがあります。
医師の許可をもらい診断書を提出してください。

一時的禁忌:その状態が治ればダイビング可能です

風邪などの一時的な体調不良の時には無理はせず、ダイビングは次の機会に楽しみましょう。

具体的にどのようなことが当てはまるのか解説していきます。

絶対的禁忌:心臓、肺、耳、精神などに関する疾患と妊娠中

心臓血管系の絶対的禁忌

主な例:
・狭心症を伴う心疾患
・不整脈を伴う心疾患
・うっ血性心不全

肺の絶対的禁忌

主な例:
・ぜん息
・肺気腫
・自然気胸
・エアエンボリズムになったことがある
・新型コロナウィルスにより肺炎を発症し違和感が取れない

耳・鼻・喉の絶対的禁忌

主な例:
・鼓膜穿孔(鼓膜に穴が開いている状態)
・中耳・内耳の外科手術を行ったことがある
・中耳・内耳の感染症疾患
・メニエール病

耳抜きがしづらい・できないといった場合は、コツを掴んだり事前の準備をすることで問題なく潜れることの方が多いです。

神経学的な絶対的禁忌

主な例:
・小児性けいれんを除くけいれん発作の既往
・頭蓋内腫瘍および脳動脈痺

内分泌代謝の絶対的禁忌

主な例:
・インシュリン治療あるいは経口糖尿病薬を服用している

胃腸の絶対的禁忌

主な例:
・高度な胃開口部の閉塞状態
・長官を含む可能性のある未治療の腹壁ヘルニア
・重症な胃食道逆流

妊娠中は絶対的禁忌

妊娠中のダイビングにどのようなリスクがあるのかについて解明されていません。
水中で水圧がかかった状態での母子に対する影響も解明されていません。
解明されていないので、安全が保障されていません。
そのため、『万が一』のことを考えて、妊娠がわかった時点でダイビングは絶対に禁止です。

行動の絶対的禁忌

主な例:
・パニック障害
・閉所恐怖症、広場恐怖症など
・薬物またはアルコールの乱用(飲酒後・二日酔いのダイビングは禁止です)
・体験ダイビング終了後18時間以内に飛行機に乗る予定がある

相対的禁忌:高血圧(治療中含む)、椎間板ヘルニア、総入れ歯、著しい肥満など

心臓血管系の相対的禁忌

主な例:
・冠動脈バイパス手術や経皮的冠動脈形成術の既往
・心筋梗塞の既往
・高血圧
・投薬治療を必要とする不整脈
・弁逆流

肺の相対的禁忌

主な例:
・小児喘息の既往
・運動、寒冷誘発性気管支けいれんの既往
・生活(運動)を制限を必要とする疾患

耳・鼻・喉の相対的禁忌

主な例:
・繰り返す外耳炎
・繰り返す中耳炎
・繰り返す副鼻腔炎
・総入れ歯
・顔面骨折の既往
・顎関節機能障害の既往

神経学的な相対的禁忌

主な例:
・椎間板ヘルニア
・三叉神経痛
・けいれんを伴わない脳性麻痺
・末梢神経障害

内分泌代謝系の相対禁忌

主な例:
・ホルモン過剰あるいは欠乏
・腎機能不全

胃腸の相対的禁忌

主な例:
・消化性潰瘍
・炎症性腸疾患
・吸収不全状態
・機能性腸疾患

整形外科的相対的禁忌

主な例:
・慢性的な腰痛、背部痛
・四肢切断

行動の相対的禁忌

主な例:
・精神状態に関連するエピソード

一時的禁忌:ダイビングは症状が治まってから

主な例:
・アレルギー性鼻炎や風邪などで鼻が詰まっている
・頭痛がするので鎮痛剤を服用した
・鼻詰まりを解消させるために薬を服用した
・骨折

鼻が詰まっている状態だと、耳抜きができずしんどい思いをします。
薬を服用した場合、圧力下で薬の作用や副反応が強く出る場合があります。
眠くなる成分が強く作用した場合、水中で思わぬ事故に合うことが考えられます。

持病や体調で不安なことは予約しようと思っているショップに尋ねよう

こんなこと聞いて大丈夫かな?と思ってしまう優しいあなた!
大丈夫です。聞いてください。

例えば、小児ぜんそくがあったけどもう5年以上発作は出ていないんだけど大丈夫かな?といった心配事の場合、「(ダイビングをしても問題ない、許可しますという)診断書をもらってきてください」と言われる場合が多いです。
事前に尋ねていれば、診断書をもらって旅行に行きダイビングも楽しんで帰ってくることができます。
事前尋ねなかった場合、当日には診断書がないので、「診断書がないのでダイビングはできません。」ということになります。

ほとんどのダイビングショップのHPなどに、体調の確認や持病の有無などについてしっかりと書かれています。
予約しようと思っているダイビングショップのHPをしっかり読んで、尋ねて、準備してください。

HPをよく読んでもやっぱり不安で聞いてしまっても大丈夫です!
事前に聞いてくれた方が、お互いに準備ができますから。

まとめ

大げさに書いているんでしょ?と思われた方もいると思います。
しかし、これを軽んじたばかりに、知らなかったばかりに、楽しいはずの体験ダイビングで毎年何人もの方が命を落としています。

・本当はダイビングができない疾患を持っていたのに、知らなかったからやってしまって発作が起きた。
・このくらい大丈夫でしょ。と自己判断でダイビングをして発作が起きてパニックになった。

この記事を読んでくださった方はもう問題ないと思いますが、もしご家族やご友人に対象となるような方いらっしゃった場合、一声かけてあげてください。
「一回予約してるショップに聞いてみた方が安心できるんじゃない?」って。